泣きながら仕事に向かう朝。
私は弱いんでしょうか？
朝が来るのが、こわい。
アラームが鳴って目が覚めても、体が鉛のように重くて起き上がれない。
布団の中で何度も深呼吸をしてやっとの思いで顔を洗い、服を着る。
でも、駅に近づくほどに胸が苦しくなってくる。会社のビルが見えた瞬間、足が止まって、涙がこぼれそうになる。
このまま消えてしまいたい、なんて思ってしまう自分がこわくなる。
出勤前になると涙が止まらなくなる。
電車に乗ると動悸がして息がしにくくなる。お腹が痛くて、会社に着くころにはもう一日分のエネルギーを使い果たしてしまっている。
夜は何度も目が覚めて、朝もなかなか起きられない。
そして、また今日も同じ一日が始まるのかと思うと、ただただ憂うつで、つらくて、泣けてくる。
こうした悩みを抱える人は20代、30代だけでなく、40代や50代にもたくさんいます。
年齢に関係なく、心と体にストレスが溜まり、自律神経が乱れてしまうと、「ただ朝起きるだけ」のことすら困難になることがあるのです。
「私だけがこんなに弱いのかな」と思ってしまうかもしれません。
でもそれは、あなたが弱いからではありません。
涙が出るのは、心がこれまでずっとがんばってきたサインなんです。
あなたのつらさは「甘え」なんかじゃない。
仕事に行きたくない、動けない、泣いてしまう。
それは、心が限界に近づいていることを知らせてくれている、大切なメッセージです。
特に新卒や入社したばかりの頃、あるいは転職後や部署異動のあとなど、環境が大きく変わるときほど、私たちの心は気づかないうちにたくさんのストレスを抱え込んでいます。
職場の人間関係、仕事の責任、慣れないタスク、不安な評価やプレッシャー…。
それらが積み重なっていく中で、「もう限界かもしれない」と感じても、それを口にするのはとても勇気がいることです。
「みんな頑張ってるのに」「これくらいで泣くなんて情けない」「親に心配かけたくない」
そうやって、気づかないうちに自分を責めてしまう人は少なくありません。
でも、苦しさは人と比べて決めるものではないはずです。
他人がどう思おうと、あなたが感じている苦しさは、ちゃんと本物です。
「涙が止まらない朝」は、あなただけじゃない。
海外の掲示板にも、こんな投稿がありました。
「朝、仕事に行かなきゃいけないのに涙が止まらない。
誰にも見られたくなくてトイレにこもって泣いてしまう。自分でも理由がよくわからないけど、心と体がついていかない…」
この投稿には、多くの共感コメントが寄せられていました。
情緒不安定になって何もかもが辛くなる日がある。
🫧トイレや休憩室でこっそり泣いて、音楽やポッドキャストに逃げる。
🫧アロマの香り、美味しいランチ、ふと耳にした鳥の声、季節の匂い。
そんな小さなことが、ぎりぎりの心をそっと支えてくれると話す人もいました。
また、「まだ入社したばかりだから弱音を吐けない」、「今辞めたら逃げだと思われそう」 、そんなプレッシャーの中で、涙をこらえている人も多いことがわかりました。
つまり、「理由がわからないけど涙が出る朝」「ただ起きることがつらい朝」を経験している人は多く、あなただけが自分を責める必要はないのです。
涙がこぼれそうな朝にできること
涙が出そうなとき、呼吸が苦しいとき。
そんなときは、ほんの少しでも「自分を取り戻す時間」をつくってみてください。
🩵トイレや休憩室など、ひとりになれる場所をあらかじめ見つけておくと、心が少しだけ安心します。
🩵イヤホンで好きな音楽やポッドキャストを聴いたり、外の音を遮断したりすることで、心を外の刺激から守ることができます。
🩵アロマペンやハンドクリームなど、好きな香りや触感のあるものを持ち歩くのもおすすめです。思考がぐるぐるしてしまうとき、香りや触覚が「今ここ」に意識を戻してくれます。
🩵朝コンビニでお気に入りのサンドイッチを買う。帰り道にカフェに寄る。新しいハーブティーを試してみる。そんな小さなごほうびを日常に差し込むだけでも、心がほんの少しだけ緩んでいきます。
🧡時間に余裕があれば、空を見上げたり、草木や鳥の声に耳を傾けたりするのも効果的です。
自然のリズムに触れることで、自律神経がゆるやかに整っていきます。
今すぐ行動できなくでも大丈夫
今の環境が辛くても、すぐに辞めることは難しい場合が多いかと思います。
だからといって、「何もしないとダメ」と焦る必要もありません。
「今日は乗り切るだけで十分」と自分に言い聞かせて、タスクを最小限にしてやり過ごす日を作ってもいい。
信頼できる人に「ちょっとしんどくて」と小さく打ち明けることで、少し肩の荷が下りることもあります。
SNSや掲示板などで、同じ経験をした人の言葉を読むのもひとつの方法です。
誰かの言葉に、自分の気持ちが代弁されているように感じて、少しだけ泣けてしまうかもしれません。
必要であれば、専門の医療機関に相談することも考えてみてください。
PMSやホルモンの変化、自律神経の乱れ、うつの兆候など、体の仕組みが関係している場合もあります。
自分の状態を日記やスマホのメモに記録しておくだけでも、自分を知るヒントになります。
「転職する」「異動を願い出る」「副業を考える」
これらはすぐに実行しなくても構いません。
ただ「そのうち転職するかもしれない」と頭の片隅に置いておくだけでも、心が少し自由になります。
一つの心のお守りとなります。
朝、泣いてしまっても、しっかり職場に向かう。
それだけで、すごいことです。
涙は、あなたが今も生きていて、ちゃんと自分の心に正直である証です。
泣きたい日には泣いていいし、笑えない日があってもいい。
誰かの期待に応えられない日も、自分にがっかりしてしまう日も、それでもあなたの価値は変わりません。
私の好きな音楽を貼りますね。
ぜひ聞いてみて下さい。洋楽ですが、歌詞が刺さると思います。
辛い朝の気分が少しでも晴れますように。
今日が悪い日だからって、人生が全部最悪だとは限らない。
