今日は、土曜日の昼下がり。
ゆったりとした時間の流れのなかで、ふとブログが書きたくなりました。
優しい人ほど、つい自分よりも誰かの気持ちを優先してしまうことがあります。
自分の気持ちはいつも後回し。そのまま走り続けると、だんだんしんどくなって、心が疲れていってしまう。
そういう人を、これまでたくさん見てきました。
本人がそれに快感を覚えている場合もあるし、共依存のような関係性にあることもあります。
「他人の役に立つことで初めて自分の存在意義を感じられる」そんな考え方も、私は否定しません。
ただ、自分が満たされる前に他人を優先し続けていると、その場ではうまくいっているように見えても、長い目で見れば、結局はどちらのためにもならないことが多いことがあります。
大切なのは、相手を突き放すのではなく、自分を犠牲にすることもせず、ちょうどよいバランスを見つけていくこと。
このバランスが整い始めると、確実に幸福度は上がっていきます。そして、毎日をもう少し余裕を持って、やさしく生きられるようになります。
今回は、「自分にまず与える、自分を満たす」ためのステップを3つに分けてご紹介します。
① 今この瞬間の、自分の気分を感じてみる
世の中にはいろんな出来事があります。そして、それをどう感じるかは人それぞれ。
「ここまでなら大丈夫」「これは耐えられない」その線引きも、人によってまったく違います。
だからこそ、「これはダメ」「あれはOK」と一概に決めることはできません。
でも、たったひとつだけ、すべての人に共通していることがあります。
それは「感情」。
もしそうした感情に気づいたら、
「今、私は本当はどう思っているんだろう?」「嫌だなと感じてる」「やりたくないって思ってる」
そんなふうに、自分の正直な気持ちに気づいてみてください。
その気持ちを、無理に押し殺す必要はありません。かといって、必ず誰かに伝える必要もありません。
ただ、「私は今、こう感じている」と認めてあげること。それだけで大丈夫です。
たとえ行動に移せなくても大丈夫。
自分の感情を優先的に受け止めることが、自分を大切にすることの第一歩になります。
② その選択に、他人の意思が入り込んでいないか?
何かを選ぶとき。
その選択は、本当に自分の意志から出たものでしょうか?
誰の影響もなかったら、私は何を選ぶんだろう?
私たちは無意識のうちに、家族、恋人、SNS、常識といった周囲の声を取り込んでしまいがちです。その結果、「他人の意見」が、いつの間にか「自分の意見」になってしまうこともあります。
特に、子どもの頃から自分の意見に自信が持てなかった人は、「自分がどうしたいか」を見失いやすい傾向があります。
だからこそ、日常のなかで、「これは、自分で決めたことか?」「本当は、どうしたいと思っていたか?」そんなふうに、少しずつ自分に問いかけていく習慣を持ってみてください。
自分の感情をしっかり感じて、意志を持って選び取ることが、
ほんの小さなことであっても、大きな心の自信に繋がっていきます。
③ 自分だけの時間を持つ
これは、とてもシンプルです。
自分だけの、誰にも邪魔されない「ひとりの時間」を意識して持つこと。
SNSやネットから少し距離を置いて、アナログな世界のなかで、ただただ静かに過ごしてみる。
お気に入りのハーブティーをいれて、ぬくもりのあるブランケットにくるまりながら本を読んだり、窓の外の空をぼーっと眺めたり。
何もしない、という贅沢。
誰のためでもない、自分のためだけの静かな時間。
これは一種のマインドフルネスであり、軽い瞑想のようなものでもあります。
週に1回、たった1時間でもいいので、ぜひこの「ひとり時間」を作ってみてください。
日常に戻った時にあの一人時間を思い出して 「自分の気持ちを優先すべきだ」「自分を大切にすべきだ」そんな気持ちを取り戻すことが出来ます。
おわりに
今回は、「自分を後回しにしない暮らし」について書いてみました。
自分を後回しにしないということは、つまり「自分を大切にする」ということ。
そしてそれは、ただ甘やかすということではなく、自分としっかり向き合うということでもあります。
自分と向き合うって、実は簡単なようで難しい。
でも、自分の心の声を聴いてあげられるのは、自分だけです。
どうか、自分をいたわる時間をつくってあげてくださいね。
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